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がんばらない [本]

川崎のとある古本屋で見つけたので購入しました。

この本、

がんばらない
(著.鎌田 實 氏)

を知るきっかけは、会社が主催しているセミナーの講師として招かれたことがあり(小生は都合が悪くセミナーに参加できなかったけれど)、講師の紹介のなかに載っていました。

ただ、普通であれば、たかだかそれだけってことで、本を買うことはないと思う。

でも、著者である 鎌田 實 氏 が、小生の出身地である信州の病院の院長をしてるってことで、勝手な親近感から手に取り購入までしてしまったわけで...。

さて、3日(実質、6時間弱)ほどかけて読んでみました。

う~む、考えさせられます。

の一言につきます。

というのも、著者の実体験(という表現は正しくないのかも?)の話が中心で、病院の人ですから、様々な病気にかかっている患者さんを見てきているわけですが、

果たして、小生が、彼らのような病気になっても、いろんな葛藤はあるにせよ、彼らと同じような気持ちで最後まで生きていけるのだろうか、と。
ただ、患者さんが、そう言う気持ちになって人生を全うできるのは、やはり充実(医療器具に限らない)した医療環境なくしてはあり得ないことも思い知らされました。
(ここでは、詳しくは書きません)

20世紀で大きく進歩した医療技術ですが、21世紀の今、そして、これからも医療技術は進歩していくことでしょう。でも、その中で置き忘れてきた大事な“もの”について、思い出し考えて行動に移して行かなければならないと、日本国の医療機関に問うている(警鐘を鳴らしている)のだと、強く感じました。

ということで、この本は一読の価値ありと考えます。

本の題名でもある “がんばらない” について考えてみませんか。

以上

PS.患者とのふれ合いについてのお話に感動し、涙腺の弱い(?)小生は目がウルウルしてきてしまいました。


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「ならずもの国家」異論 [本]

数ヶ月前に、とある古本屋で、すごくタイトル名に惹かれて、

「ならずもの国家」異論
(著.吉本 隆明 氏)

という本を手に取り購入してしまいました。

内容は、大きく分けて8つあり、

- 「拉致」異論
- 「金正日」異論
- 「アメリカ」異論
- 「石油」異論
- 「軍事力」異論
- 「不況」異論
- 「景況判断」異論
- 「国家と個人」異論

です。

あの911事件以降、世の中が血なまぐさい方向へ進む。

そんな中、「同盟国だから」と言って、自国民の安寧ではなくアメリカの言いなりになるような動向に対する『異論』、まさにその通りだと感じました。

それだけじゃなく、アメリカのイラクへ対する単独(性格には、単独ではなかった気がする)で行った戦争への日本政府の支援政策に対する損得勘定の無さ、その他もろもろ、言い当ててるなぁと。

それから、拉致問題に関しては、著者の言う解釈もあるだろうけど、

歴史再検証 日韓併合 ~韓民族を救った『日帝36年』の真実

で 崔 基鎬(チェ・ケイホ)氏 が言ってるように、向こうが言ってることに対して「シュン」となる必要はなく、毅然とした態度で対応したっていいんじゃないかと、改めて思いました。

まぁ、結局、この本で言いたいことは、

アメリカは昔から何も変わっちゃいない
(先進国というけど、やってることは太平洋戦争の頃から何も変わってない)

と、小生は読みとりました。

故に、そんな国の傀儡政府のような今の状況でいいのだろうかと、我が籍を置く国が心配になりました。

・・・とは言え、小生のような何の知識も無く、さらに小心者としては、このような広大なネットの中の辺境にある小さなブログで “ぐーたれる” しか出来ませぬが...。

あ、あと、すごく同感したのが、景況判断の中で、大企業の業績が回復傾向にあるからと言って、日本国万民の景況が良くなったと言うのは間違ってる、て事でした。

ホント、その通りだと感じました。

以上

PS.3年前に発売された本ですが、今でも色あせてない内容でした。・・・ということは、それだけ我が国の情勢は進歩してないんだなぁってことなのですね。


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東京ゲンジ物語 [本]

先日、陰日向に咲く(著.劇団ひとり)と一緒に購入したのが、

東京ゲンジ物語
(著.天樹 征丸 氏)

という本です。

著者である 天樹征丸 氏 については、ほとんど知りませんでしたが、どうやら

金田一少年の事件簿

を代表作とした漫画原作者だそうです。

他にも、違うペンネームで、多数のヒット作を発表していることには、ちょっとビックリしました。その中には、小生の知るマンガ(というよりは、アニメのほうだけど)があり、

「へぇ、そ、そうなんだぁ」

ってな感じ。

なお、そういことだけが、この本を購入したきっかけではないです。カバーの絵や挿し絵、帯に書かれた簡単な内容などをもとにして...。

さて、その内容はですが、

主人公である女性(少女)の、ある時期の記憶を辿るかのように、身近な人達が様々な事件に巻き込まれ命を落とすものが出てくる。そして、人間離れ(ちょっと言い過ぎか)した青年と出会い、次第に曖昧だった記憶を思い出していき...。

という感じの推理小説的な物語で、お話の展開が気になって、あっという間に読み終わってしまいました。

さすが、金田一少年の事件簿の原作者ですねぇ。

小生、その漫画も好きですが、漫画じゃない、こういう活字で読んでも、物語の中に引き込まれる感じが良かったです。

以上


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陰日向に咲く [本]

最近、ドラマや映画で俳優としても活躍してる

劇団ひとり

というピン芸人がいる。芸人としての顔は見たことはない。けれど、ドラマなどに出ているから知っていました。

そんな彼の初の著作で処女小説である

陰日向に咲く

は、そこそこ巷で人気があるようで売れ行きがいいみたい。

まあ、今は、発売から5カ月が経ったからバカ売れってこともないだろうけど、・・・で、ずっと気になってた本だったので、ついに買ってしまった...(^^;;

そして、昨日の朝の通勤時間から読み始めてから、2日間(5時間弱)で読み終わりました。

最初、この本は 短編集 なのかなって思っていたんだけど、

- 道草
- 拝啓、僕のアイドル様
- ピンボケな私
- Over run
- 鳴き砂を歩く犬

と順番に読んでいくにつれ、

「あ、あれ、これはさっきの話に出てきた人じゃ...」

という感じで、話そのものは独立した話なんだけど、どこかでつながってるみたいな...。

全体を通して、とても読みやすい小説で、小生的には『ピンボケな私』が一番良かったと思いました。

今更ながら、この本、普段、あまり活字の本を読まない方にもオススメかもしれません。

とにかく、すごく読みやすいですから。

以上


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スバルを支える職人たち [本]

小生は、3年ぐらい前まで、いすゞのビックホーンに乗っていたんですが、いろいろと世間の荒波を受けて衰退していってしまったので、それを機にスバルのレガシィに乗り換えました。

まぁ、他社さんの車には、ほとんど目がいってなかったから、スバルのレガシィに決めうちみたいなところがありましたけれど。

そんな3年目ですが、そんな折りに、

スバルを支える職人たち
(著者.清水 和夫 氏、柴田 充 氏)

と言う本があることを知り、アマゾン(Amazon.co.jp)で注文・購入しました。

第1章 空を飛びたかったエンジン
第2章 4駆からAWDへ
第3章 アメリカで味わった天国と地獄
第4章 輝き続ける孤高の六連星
最終章 日本車が歩んだ40年史と、これからの「技術立車論」

と言う構成からなっている本ですが、スバルという会社の歴史と、日本の自動車が普及し始める黎明期の雰囲気を知ることが出来る良い本でした。

試作車の P(パッセンジャー)-1 から始まって、スバル360、スバル1000など名車と呼ばれる車を手がけながら、現在のレガシィやインプレッサへと受け継がれて来た“独自の技術”で魅力ある車であることを、改めて実感出来ました。

また、本書では、歴代のスバルの技術者たち(蒼々たる方々ではないかと)へのインタビューを交えて書かれている点が、さらに良いものにしているような気がする。まぁ、全体として少々きれいにまとめすぎという印象もなくはないが...(苦笑)

いやはや、兎にも角にも本書は勉強になりました。

そうそう、多くの技術者が口にする伝説の技術者、百瀬 晋六 氏って、僕の生まれ故郷と同郷なんで、ビックリしました。

以上


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うまい魚が食いたい [本]

アマゾン・ドット・コムから手に入れた

うまい魚が食いたい
(著者.橋本 憲一 氏)

を読み終わりました。

本の題名に惹かれて安易に購入して読み始めたのだけど、単純に「うまい魚が食いたい」だけと言う話だけでなかった。

いかに、うまい魚にありつけるか。

その為には、魚屋に陳列されているだけの表面上のものだけじゃなく、誰がどこで獲ったものだとか、そう言う裏の部分にまつわる話に始まり、次第に、海の環境までが出てきて、とても重い話だなと感じ...。

昨年の7月に受けたセミナー「森は海の恋人」(講師.畠山 重篤 氏)で聞いた話を思い出しました。

その話と、この本に出てくる話と、とても相通じるところがあるんじゃないかと。

それにしても、前に読んだ うまい酒が飲みたい でもそうでしたけど、著者の 橋本 憲一 氏 の調査とまとめ方には感服する次第であります。とても、梁山泊という料理屋の主人という感じがしません。

でも、そう言う方が書かれた本だから、小生のような者でも、スラスラと読めてしまう良い本に仕上がっているのでしょうか。

それにしても、最近は、うまい魚が食えない、そう言う状況になってしまったようです。昔と違って、冷凍技術も発達して、内地へも運べるようになってしまったために、漁場であっても新鮮な魚が食べられる機会が減ってきているそうです。

そう言うのを見聞きすると、旬に関係なく店頭にいろんなものが陳列されてるご時世ですから、最近の流通は おかしい のかも知れませんね。

ふっと思い出したけど、僕の生まれ故郷のバリバリの内地だから、昔は粗塩たっぷり塗りたくられたしょっぱい鮭が一般的な感じがしてたんですが、最近じゃ、粗塩たっぷりの鮭は無くなってきたようで...、なんだか寂しいというか、そんな気持ちもあります。
(粗塩を付けるのは保存のためだけど、最近じゃ冷凍車で運べるからねぇ)

あぁ、それにしても、いっぱい、魚の名前が出てくるけど、小生は、こういうの苦手であります(苦笑)

あれ、結局、本の感想らしい感想、書けてないなぁ(冷や汗)

以上


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うまい酒が飲みたい、読了しました。 [本]

やっとのこと(!?)でアマゾン・ドット・コムから手に入れた

うまい酒が飲みたい
(著者.橋本 憲一 氏)

ですが、数日前から読み始めて、やっと読み終わりました。

この本、『全国うまい酒カタログ』のようなものじゃありません。読み終わって感じたけど、凄く哲学的な内容だと...。

石川県にある

菊姫

という蔵元がつくる

大吟醸秘吟
(大吟醸をさらに5年ねかしたもの?)

との出会いにより、「うまい酒とは何ぞや」という観点から著者が調べて感じたことが書かれていています。

伝統(歴史)ある日本酒に対して、行政の言いなりにならずジッと耐えて自分たちの酒造りを守ってこられた蔵元や杜氏などの努力に感服であります。

そんな彼ら(いわゆる小さな地方の蔵元)が存在したからこそ、小生のような一消費者でも“うまい”酒を口にする事が出来る現在があるのでしょう。

また、この本を読むことで、日本酒の作り方など、大まかなことが理解出来ますし、何より日本酒造りというのは、とても化学的な内容で、奥が深いものだと思い知らされました。

まぁ、のんべえな小生としては、難しい内容よりも(爆爆)、その 大吟醸秘吟 なるお酒を口にしてみたいと思う次第でありますが...、なかなか手に入るものじゃないとのこと。

うむぅ、さすがに、一素人が手に入れられる代物じゃないのかぁ。ざ、残念、であります。
┓(´_`)┏

って、本の感想から、話が逸れてしまったような気がしないでもないが、まぁ、そこは、ね、のんべえな小生のことですから...。

以上


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海がきこえる [本]

・・・と言うと、皆さんは、何を思い出すでしょうか。

やはり、スタジオジブリの若手制作集団(当時)が制作した映画 海がきこえる でしょうかね。

元々は、アニメージュ という月刊誌に連載していたものらしいですが、今さらながら原作を読んでみようと、小生も、昨年7月に実家のほうのブックオフで購入したのが、

海がきこえる
(著者.氷室 冴子 氏)

海がきこえるII アイがあるから
(著者.氷室 冴子 氏)

の2冊であります。

ここ数日で読了しましたが、単純な感想としては、映画とはかなり展開が違うところもある、と言う事でした。

まぁ、それは当たり前と言いますか、決められた時間内に映像をつくらなければならない、と言う枷(かせ)があるからでしょうか。

・・・て、本題から逸れていきそうな感じですね。

物語そのものは単純な(と思える) ラブストーリー 的ですが、そこかしこに出てくる背景(風景)などのシーンが頭の中に浮かんできて、

「あぁ、いいかもぉ」

みたない感動に浸れる、そんな感じがしました。

それはひとえに、著者の表現力が凄いというか綺麗というのか...、ま、そんな感じです。

うまく感想が書けませんので、この辺にしておきます f(^_^) ぽりぽり

あ、あと、近藤 勝也 氏のイラストも良いですよね。←スタジオジブリのスタッフだったような気がしないでもない。

以上


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国家の品格、読了しました。 [本]

3月24日に購入した

国家の品格
(著者.藤原 正彦 氏)

を読了しました。

前半は、今の日本を覆っている問題 - 近代的合理主義の限界、論理だけの世界は崩壊、フィクションである自由・平等・民主主義 - を的確に言い当てているんじゃないかと思われることが書いてあります。

まさに、その通りなんじゃないか、と思える内容でした。

それに対し、後半は、日本(の人)が昔ながらに持っていた「情緒」と「形」のお話でまとめられている感じです。

その中でズシッと来た言葉。

---

卑怯を憎む心

著者は、父(著者の)の教えを例えに書かれておられますが、その教えには「何の理由(たぶん、論理と言い換えても良いんじゃないかと思う)は無い」で、「卑怯だから」だと仰っています。例えば、法律で禁止されていないからと言って、何をしても良いってわけじゃないと...。そう言う行為が卑怯だと。

総合判断力を高めるための「情緒力」

「論理的に正しいもの」はゴロゴロとしているが、どれを選択するか。それには適切に論理の出発点を選択出来る能力が「総合判断力」が必要で、別の言い方で「情緒力」なのだと仰っています。

ちなみに、このお話、以前受けたセミナーで、同じ様なことを仰っておられました。「人間の脳は99%が利害得失で占められているが、残りの1%を何で埋めるか、それが重要で、その1%を“情緒力”で...」と。

日本は「異常な国」であれ

某 自国利権第一優先国家 (←これは小生の言葉)のような「普通の国」にはなっていけない。世界に冠たる「国柄」(先人の作り上げた日本の独自性)を守り続けなければならないと。

---

とまぁ、こんな感じです。全体を通してみても、身に浸みる内容ばかりです。

なお、以前に読んだ

天翔船に乗って~古代史新発見物語
(著者.藤川 桂介 氏)

に、どこか相通じるところを感じました。

こちらは、10年も前のものでありますが、その頃から 日本 と言う国はおかしくなっていったってことでしょうか。

以上


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野望円舞曲 AMBITION WALTZ [本]

これまで、このブログでいくつか活字本に関する記事を書いてきましたが、それらに共通なことが一つありました。それは、たいがいの活字本を買う時の理由が、

カバーイラストや挿絵が気に入った

ことでした。

そんな理由で購入した活字本たちでしたが、内容も悪いものはなく、小生が好きな世界観という感じのもので...。

で、今読んでいる

野望円舞曲 AMBITION WALTZ
(著者.田中芳樹&荻野目悠樹 イラストレーター.久織ちまき)

も、そんな中の一つです。

元々、本屋の新刊(新品)で、イラストが良いな、と見かけていたもので、古本屋で第1巻と第2巻を見つけた時には、躊躇(ためら)いもせず購入してしまいました。
※第1巻と第2巻を購入したのは、2005年6月20日でした。

それから、順番はバラバラだったけど、現在の最新巻である 第6巻 まで買いそろえました。← 第6巻、昨日、古本屋で手に入りました。

ちなみに、第3巻まで読み終わり、これから第4巻を読み始めます。

あぁ、ちと息抜きに、違う本を読もうかなぁ、なんて...(苦笑)

以上


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